豪雨の中で…。

1998年8月5日(水)駒場スタジアム 19:00 KICK OFF 天候:雷雨のち晴れ

試合結果

試合経過
'98 J.LEAGUE 1st STAGE〈第16節〉
  浦和レッズ VS ヴェルデイ川崎
1 - 1
(前半:0-0)
(後半:1-1)
(延長戦:0-0)
(PK戦:4-2)
得点者
Reds
Verdy

小野(77分)

エウレル(69分)

試合前

残り2試合、2ndステージにつなげるためにもいい試合、いい勝ち方を期待して向かった駒場。試合開始の約1時間前ころから、天気予報通りに雨が降ってきました。それも降り始めたと思ったら、あっと言う間にどしゃぶり!おまけに埼玉県には“雷警報”が出ていて、『傘をおさしの方はたたんで座席の下に置いて下さい。時計などの貴金属をお持ちの方は外してカバンの中に入れるなどして下さい。』なんていうアナウンスがされるほど。雨でも行われるサッカーですが、ちょっと心配になっちゃうほどの天候でした。
そのうちに両チームともGKがグランドで練習開始。少し遅れてレッズの選手達が練習に出てきました。もちろん雨はしっかり降っています。ヴェルディの選手は外でのウォーミングアップは避けたようですね。

前 半

今日は金沢でのガンバ戦と同じ、ラモスをFWに置いての布陣でスタートです。どしゃぶりという悪コンディションの影響が心配されましたが、選手達の動き自体はそんなに悪くなさそう。ただ、ピッチの場所によって水のたまりかたが違って、ボールが止まったり止まらなかったり…とより運動量を要求されることは間違いありません。
それでも両チームともチャンスはたくさん生まれています。ところが共にGKが堅い守りでゴールを死守。得点にはなりません。結局、無得点のまま前半終了。

〈前半フォーメーション〉
980805-1

〈SUB〉

GK

本並

DF

MF

ヤス、石塚

FW

高木

[交代]
[警告]36分 中村
[退場]

PHOTO
ハーフ
タイム

相変わらずのどしゃぶり…。雷もさらに激しくなってきました。何年か前のように雷で中止なんて…なったりしないでしょうねぇ。「チケットの半券は必ずお持ちください。」なんてアナウンスも気になります。

後 半

メンバーの交代はなく、後半がスタートしました。後半はラモスが下がり目に、カズが前でプレーすることが多くなりました。そのカズやエウレルからいいチャンスが生まれます。ところがレッズも岡野を投入するなど、早め早めの選手交代でヴェルディ守備陣にプレッシャーをかけます。途中出場の岡野のマークにはなんとカズがついていたり…。最悪のグランドコンディションですが、カズをはじめ各選手達の状態は良いようで、なんとか守備のバランスを保っています。
そんな後半24分、前園のこぼれ球をエウレルが先制のゴ〜〜〜ル!一気に雰囲気が良くなります。ところがその8分後、すでに交代の札が出されていて、プレーが切れたら交代のはずだった小野が決めて同点。(もう少し早く交代していたら…いや、タラレバはいかんね)
後半も終了まであとわずか…という時に、エウレルが倒されてピッチの外へ。かなり痛がっています…そのままタンカで退場しました。急遽高木が交代して出場。
その後も互いにチャンスはありながらも得点にはできず、とうとう延長戦へ。

〈後半フォーメーション〉
980805-2
[交代]89分 エウレル→高木
[警告]81分 モアシール
[退場]

PHOTO

 

延長戦

わずかな休憩の後、15分・15分の延長戦へ。激しく降っていた雨と雷は後半の途中におさまり、延長時にはすっかり上がっていました。ヴェルディもチャンスはあるものの、得点にはならず、レッズはあわやVゴール…というシーンが2度ほどありましたが、どちらもオフサイドとなりノーゴール。30分間でも勝敗は決まらず、とうとうPK戦に…。PHOTO

PK戦

とうとうPK戦。ホーム側ゴールが選ばれ、選手達が一列に並んで手をつなぎ、肩を組んでいます…。相手の1人目を新吉さんが止めた!ヴェルディの1人めは柱谷。なんなく決めて幸先いいぞ!ところが…次のきーちゃんが止められ、3人めのゾノは成功、そして4人めのカズが止められ…試合終了。PHOTO

試合後

お疲れさま…。ゴール裏に挨拶に来る選手達。ぐっしょり濡れて体に貼り付いているユニフォーム…。120分を越える死闘を戦った選手達は一様に疲れ切った表情。きーちゃんは…イライラを隠せないって感じでした。挨拶のあと、足早にロッカーへ姿を消しました。

感 想

SHARRAレイソル戦・マリノス戦に比べれば失点が少なかった分良かったですけど、チャンスはたくさんあったにもかかわらず、得点にはなりませんでしたねぇ。たくさんチャンスがあってもこちらのペースで展開していた訳ではなく、決定打だけはなんとかかわしてのノーガードでの打ち合いみたいな印象があります。各選手の動きはすごく良かったですけど。この試合を見て「平均年令が高いから…」なんて言う人はいないんじゃないかな。エウレルの負傷とどしゃぶりの中PKまで戦ったのに次の試合まで2日しかないことが心配ですが、なんとか有終を飾って欲しいです。

MIEBOO雷と豪雨の中、選手個人の調子自体は悪いものではありませんでした。逆に、KAZUとかは、もしかしたらJ再開後、一番いい出来だったかもしれません。PKをはずしたことで、何やかやと言われるかもしれませんが自分の目で、KAZUをはじめとする選手のプレーが見れてよかったです。今日の疲労が2日後にとれるのかどうか、それだけが心配です。フォルツァ!

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