終わりました…。

1998年12月23日(水・祝)鹿児島県立鴨池陸上競技場 13:00 KICK OFF 天候:くもりときどきはれ

試合結果

試合経過
第78回天皇杯全日本サッカー選手権大会・準々決勝
名古屋グランパス VS ヴェルデイ川崎 
2 - 1
(前半:0-1,後半:1-0,延長:1-0)
得点者
Granpus
Verdy

オウンゴール(89分)
野口(99分)

カズ(4分)

試合前

やっぱり鴨池は結構遠い。朝6時半ごろに家をでて、12時過ぎにやっと着いた…という感じ。着いてから、とりあえず食べようとスタジアムでお寿司を買ったけど、スタンドの席が異様に狭くて…。荷物をどこに置いていいのやら…。なかなか落ち着けないうちに、もう練習が始まっちゃいました(^^;)。
試合開始20分前、両チームのメンバーが場内でアナウンスされました。このアナウンスが…リキ入ってるというか、笑えるというか…。アメリカナイズされてる…と言えば聞こえはいいけど、変なアクセントとイントネーションなんで…。語尾はほとんど聞こえないし…。そして、なぜかカズは、電光掲示板の表示は「三浦知良」なのに「カズ〜!!」とアナウンスされてました(笑)。まあ、カズファンのであるmiebooにとっては別にどっちでもいいんだけど…。
そんなこんなしているうちに、買ったお寿司も食べられないまま、場内に聞いたことのあるメロディーが流れ、選手入場。W杯予選のときに流れていたFIFAのメロディー…。

前 半

なんだか、どんよ〜りした空気が流れる中での立ち上がり。両チームとも疲れてるのか…ミスが目立つし、きびきびした動きが見られない。特に、グランパスの方の動きが重い感じ。やっぱ、中2日での、しかも、両チームとも鹿児島への移動の疲れがあるのでしょうか?そんな中でも、カズの好調さは、動きの良さからわかります。また、この日の試合では、山口がいつもより引き気味でプレーしてます。う〜ん、よく見ると、ピクシーマークに入ってるみたい。ミニラがいればミニラがピクシー番なんだけど…大丈夫かぁあ?
開始から数分、右サイドのきーちゃんから、前線の高木をめがけて長めのパスが出る…相手DFと高木が交錯する中、ボールがこぼれ、そのボールにすかさず反応して飛び込んだカズがゴール!!前半4分の早い段階での先制点!!ゴール前からベンチへ一直線に走ってきたカズが、嬉しそうに岸野コーチと抱き合ってるっ!!まだまだ先は長いけど、とりあえず幸先がいいじゃん!
でも、確かに…ここからが長かったねぇ〜。チャンスはあれど、シュートが決まらん!カズの左足も枠を大きくはずれ…決めてよぉ〜>カズ!高木のシュートも…うわぁ〜、はずしてるぅ〜。その上、とにかく出るわ、出るわ…えっ、何って?そう、イエローカードがバンバンと。ちょっと出過ぎじゃない?>主審。
そうこうしているうちに…やってもうたぁ…。智がファールでイエロー。それでやめときゃいいのに、さらに何か言ったみたい…ちょっとぉ〜と言ってももう遅い。抗議に対してさらに2枚目のイエローを出され、レッドで退場!!これってまずい展開だよねぇ〜。智はさらにピッチを出る際にも予備審に対して抗議しようとして、コーチやスタッフ、慌ててベンチから走ってきたヤスさんに止められる一幕も…。
すかさず、2列目の瀬沼に代えて利三を智がいた右サイドバックに入れて、バックラインを4バックに戻し、その分、カズがやや下がり気味のポジションに…。けれど、あいかわらず次々とイエローが出るし、おまけに、前線の高木がちっともボールキープできない!!前線でキープできないために、ボールが奪われてしまうので、だんだんと押されてきて、防戦一方に…。
そんな中、とりあえず前半終了。このまま行ける…のかぁ?前半終了直後、カズときーちゃんが冷静な顔して握手してたのが印象的でしたねぇ〜。

〈前半フォーメーション〉
前半

〈SUB〉

GK

本並

DF

利三

MF

ヤス、渡辺

FW

フェルナンド


[交代]42分 瀬沼→利三
[警告]菅原×2
[退場]菅原

PHOTO
ハーフ
タイム

前半から1人少なくなってしまいましたが、なんとかしのぎきりました…。リードはわずか1点…後半はどうなるんでしょう。1人少なくても、守りに入らずに攻めつづけて、なんとか追加点をとって欲しいなぁ。
後半での交代に備えてか、ヤスさんのウオーミングアップに力が入ります…。

後 半

前半と変わらず、10人での苦しい戦いが始まりました。相変わらず、ヴェルディDFのバックチャージやファールが多く、そのたびにハラハラします。気合いが入っているのはすごくわかるんだけど…。相手がなかなか目覚めないような感じで、それも手伝って、かろうじて10人でも無失点で来れてる…。
後半、守りを強化…疲れの見える山口をヤスさんに替えて、さあぁ〜、もうちょいだ…。気持ち的に守りに入るのはよくない…。できるだけ前でボールをキープし、スキを見て攻撃へ…と思って動いているのはカズだけじゃないのぉ?お願いですぅ〜、高木さん、も少し、キープしてくれぇ〜。もう祈る思いでいると、ロスタイム3分の表示。う〜ん、やっぱねぇ〜。途中で結構負傷者やファールのため時計が止まってましたし。…と、控え選手がアップをしているあたりから、フェルナンドが走ってきました。もうすぐロスタイム…ってところでの交代です。えぇ〜っ?!カズと交代?!冗談でしょ〜?>川勝さん!!替えるなら高木じゃないのぉ??やっぱ、カズなのぉ?時間稼ぎもあるんでしょうけど、なんでかなぁ〜。
カズはスタンドの声援を浴びながら交代。スタンドの歓声に応えつつ、グラウンドの方を何度も振り返りながら、メインスタンド下に姿を消そうとするカズ。そのとき……ボールが…ゴールネットに入っちゃったよ…。………。じょーだんでしょ??これって…。同点?!これ…まずいよ。だって、こっちは10人だし…。しかも、完全に守りのシフトになってるし、動きのよかったカズはもういないし…勘弁してよ…と嘆く暇もなく、後半終了。呆然…。

〈後半フォーメーション〉
後半
[交代]67分 山口→ヤス
    89分 カズ→フェルナンド
[警告]
[退場]

PHOTO
延長戦

こうなると、ひとり少ない状況が重くのしかかって来ますね…。でも、なんとかしてくれぇ〜。そんな思いもむなしく、最初から攻められる展開が続きます…そうだよなぁ〜、こちらとしては攻撃の手が薄すぎるし。必死に守ってきたものの、結局、野口にヘッドで決められ…アウト。横国への切符は、指の間からこぼれ落ちていってしまいました…。

〈延長戦フォーメーション〉
後半
[交代]
[警告]
[退場]

試合後

ゲームセットの直後は、一瞬、みんな呆然としているようでしたけど、戻ってくる選手の顔は、涙を堪えているような、でもなんとなく「戦う気持ちは出せたんだ」というような雰囲気も感じられて、迎える私たちも複雑な気持ちでした。
カズは結局、そのまま姿を見せず。利三は終始泣きじゃくりながらスタンド下へ消えていきました。後半終了直前のロスタイムに、場内のアナウンスではグランパスのゴールと言ってたし、メインスタンドからは角度が変わったのがわからなくて…結局は利三のオウンゴールということだったのですね…。
これで、このメンバーでの天皇杯は、98シーズンは終わりました…。
そして、「読売」の歴史もピリオドを打った…ということになるのでしょう。

感 想

SHARRA呆然…そして頭の中が真っ白になりました。試合後の選手たちには、とてもカメラは向けられませんでした…。選手たちの姿がスタンド下に消えた時から、「ヴェルディ川崎・三浦泰年」を追い続けた3年間の想いが溢れてきて…しばし取り乱してしまいました。ここで、今日で終わりなんて…。でも、空港できっと顔をあわせるから、こっちがこんな顔してちゃいけない…となんとか気を取り直して。98ヴェルディは終わってしまったけど、彼等一人ひとりのサッカー人生は日々続いて行きます。いつの間にか、とても身近な存在に感じるようになってしまった彼等のこれからを、見守っていきたいと思います。

MIEBOO悔しい…ほんとに悔しい!誰を責める…ということではなく、あそこまで我慢して堪えてきたのは何だったの?という感じで…。みんな集中して守っていただけに、時間稼ぎとはいえ、あそこでカズを替える必要はまったくなかった…って思ってしまう。もう今更遅いけど…。これで、このメンバでの戦いは終わってしまった…。たとえ天皇杯で優勝したとしても、それが、このメンバでの最後の試合だってわかってたけど、でも、ここで、こんな形でピリオドになってしまったのには、やっぱり中途半端な「やるさなさ」が残りました。でも、もう振り返っても仕方ない…いつもカズが言ってる言葉ですね。前を向いて歩いていくしかない…。私たちにいろんな感動と思い出をくれたみんな…ありがとう!!そして、これからも続く選手1人1人の「これから」にエールを送り続けます。

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